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NPO法人リベルテについて

きみの名前を描こう
いつでも どこでも
どんなときも

はじめに

街を歩くその先々で眺める風景や、ふと手にとったペンで描く線や形、または自分の何気なく選んだ今日の服装も、大切な個性や自己決定であり自由です。
わたしたちリベルテは障害のある人たちとともに、そんな「何気ない自由」や「権利」を尊重していける社会や人、関係づくりを行っていきます。

障害とともに

障害のある方の日々の「からだ」と「こころ」や社会的な状況は、その日「生きること」に切実です。

だけど、それは決して特別(でかけ離れた稀有)なことではなく、たまたま「きみ」や「わたし」がいつの間にか(好むと好まざるとにかかわらず)一緒に生きていくことになったと同じぐらい、自分自身の隣にあるものだと思います。
だから「障害」は、障害と一緒に生きている個人だけが抱え責任を負うものではないし、隠したり、隠さないといけないようなことでもありません。
(それが難しいからきっと悩むことも増えるんだけど。)
生活する中で人との関係や社会の中でどうしたって「摩擦」はうまれます。
ひとりではどうしようもできないそれが「障害」となるのかもしれません。
障害や疾患がある人、お金がない人、性や民族、信じるものが「わたし」と違うということだけで、一方的に弱く間違っている訳がありません。

地域社会(イメージしづらかったら「●●町」でも「◇◇地区」「3軒先のおとなりさんぐらい・・・」なんて考えてみてもいいかもしれない)で暮らす中で生じるその「摩擦」は、障害のある人たちにとっても、もちろん「わたし」たちにとっても、「何気ない自由」や「権利」を削りとってしまうことがある。
「何気ない」ことだからこそ、意識や注意を払っていないといつの間にかなくなってしまう・失われてしまうような小さくてささやかな「権利」や「自由」は、日々の中にたくさんあります。
気をつけないと、良いこと言ったり行ったりしているようで実は弱い立場を一方的につくりだし、そして、知らない内に良くも悪くも仕組みにしてしまったりしてしまう…そんなこともあるかもしれません。

だから、わたしたちリベルテはその「何気ない」人の個性や想いを大切にしていくことを活動の真ん中にします。
もしかしたら障害があることで表現や人が生きのびるための工夫、そして文化や伝統が生まれたから、今、ぼくはこうしてこの時代を生きているかもしれないと空想したりすることもあります。
いつだって何気ない自由や権利―そのカタイ言葉とは裏腹に弱くささやかなそれら―は、障害とともにあるのです。

わたしたちは、まずは地域の中に障害のある方の活動を支える場をつくりました。

福祉事業「スタジオライト」と、スタジオライトで運営する「ギャラリーグリーン」では行為や表現が生まれる時間や機会を通じて、新しい関係を街の中につくることを試みています。
「文化事業」では、人々を緩やかに巻き込み多様な価値観を肯定していく仕掛けを考え試行し続けます。
人の営みの中にあるはずの「障害」から文化を考えるための言葉や時間、場所つくっていきたいと考えています。




わたしたちは「特定非営利活動法人(NPO法人)」です。
NPO法人は、「きみ」や「わたし」rとともに取り組みながら、の一人ひとりの営みをケアやアートから社会へと繋げていくことを、真正面から取り組める仕組みです。
法人の名前はフランスの詩人ポール・エリュアールが第二次世界大戦中に発表した「Liberté 自由」と言う平和と自由を謳う詩から取りました。
何気ない、しかし大切な個性や自己決定であり自由を、障害のある方たちとともに、尊重していける社会や人、関係づくりを行っていくためにリベルテはあります。

NPO法人リベルテ 理事長
武捨 和貴(むしゃ・かずたか)