リベルテアーツカレッジ2019 ―地域で障害のある人と「つくる」ための連続講座―
今年もリベルテアーツカレッジやります!
年間スケジュール出てますので、今からご予定していただければ幸いです!
参加費等かかりますので、随時アップしていくイベント情報にて詳細をご確認ください。
はじめに
リベルテ・アーツ・カレッジでは芸術や文化について造詣の深い講師を招き、地域の人にその魅力を紹介していきたいと考えています。2018年は3回に渡って「アートを見る」「アートを読む」「場をひらく」をテーマに、障害のある人の表現を鑑賞することや、「多様な人々」に場を開くことについて考え、言葉にしていくための「導線」を引くことを試みました。
今回のリベルテアーツカレッジ2109では、昨年のテーマを引き継ぎながら「つくる」ことを考えていきます。障害のある人とどう文化活動やそうした場をつくるかということをテーマにします。座学・ワークショップ・対談形式などのスタイルで地域の中にあるイベントスペースなどを使い、参加者同士の対話を促すような機会になればと考えています。芸術や表現活動を続けていくことはときに沢山の障害に出会います。経済的なこと、人とのコミュニケーション、物事を捉え形にして人に伝える方法、個人的な視点を社会化すること。また、制度の中で成立する公共空間や仕組み。講師の方の取り組みを通じて、一人の当事者として「つくる」ことを考える機会になればうれしいです。
PART 01 金井ケイスケさん
2019/6/30(日) 「パフォーマンスをつくる」
【会場】犀の角
【時間】1部 10:30〜12:00 ワークショップ 2部 13:00〜15:00 パフォーマンス&トーク
【ワークショップ、レクチャー、パフォーマンス】
金井ケイスケ(かない・けいすけ) サーカス・アーティスト/SLOW LABEL パフォーミングディレクター
【プロフィール】
中学生で大道芸を始める。パントマイムの劇団を経て、1999年文化庁海外派遣研修員として、日本人で初めてフランス国立サーカス大学(CNAC)へ留学。卒業後フランス現代サーカス団とともにヨーロッパ7カ国、中東、アフリカ25カ国で公演。各地で人種や宗教を超えたワークショップや発表を行う。2010年に帰国し、日仏間のみならず、数多くの国際共同制作にアーティストとして関わる。2011年より松本市へ移住、「まつもとジャグリングクラブ」を立ち上げる。2015年より障害者との作品作りを行うSLOW LABELのパフォーマンスプロジェクト《SLOW MOVEMENT(スロームーブメント)》のパフォーミングディレクター。2016年、パリ市アンスティチュ・フランセが主催する「Les Recollets2016」 を受賞。2017年「ヨコハマ・パラトリエンナーレ」のメインステージ演出を担当。松本市在住。まつもと市民芸術館「空中キャバレー/演出・串田和美」には2011年より毎回出演している。http://keisukekanai.blog87.fc2.com
【ソーシャルサーカスとは】
ヨーロッパで25年以上前に始まった、貧困・障害など社会的(ソーシャル)問題解決のためにサーカス技術の練習を通じ協調性・自尊心・コミュニケーション力など総合的に育む取り組み。世界的サーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のソーシャルサーカス部門「シルク・ドゥ・モ ンド(世界のサーカスの意)」では指導者育成にも取り組んでおり国際的に高い認知を得ています。SLOW MOVEMENTやヨコハマ・パラトリエンナーレを手がける日本では、SLOW LABELが世界各地のサーカス団と連携し、2017年よりシルク・ドゥ・ソレイユのサポートを受けソーシャルサーカスを全国に広めるプログラム開発している。 https://www.slowlabel.info
PART 02 岡部兼芳さん
2019/9/14(土) 「企画をつくる」
【会場】26bldg
【時間】18:00〜21:00
【スピーカー】
岡部兼芳(おかべ・たかよし) 社会福祉法人安積愛育園 マネージャー / はじまりの美術館 館長
【プロフィール】
1974年福島県生まれ。釧路公立大学経済学部経済学科卒。佛教大学通信教育課程(特別支援教育)修了。共同作業所作業指導員、中学校教員を経て、2003年社会福祉法人安積愛育園入職。同法人障害者支援施設あさかあすなろ荘にて生活支援員として働く中で、知的に障害のある利用者さんの創作活動支援プロジェクト「unico(ウーニコ)」に携わる。2013年に美術館立ち上げ準備室へ異動。2014年はじまりの美術館開館より現職。「人の表現が持つ力」「人のつながりから生まれる豊かさ」を軸に据え、「誰もが集える場所」として開設された美術館から、寛容で創造的な社会の実現に向けたきっかけづくりを行う。福島県立博物館運営協議会委員、機関誌「手をつなぐ」編集委員も務める。
【社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館とは】
安積愛育園は、1967年開設。「一人ひとりが望む生活と自己実現に向けた支援」「安心して暮らせる街づくり」を基本理念に、主に知的・発達障害児・者の支援事業を行っている。その活動の中で、人としてこの地域で暮らし、様々な人たちと関わりながら働き、スポーツやアートを楽しみ、才能や能力を発揮すること、これらは大切な自己表現であり、自己実現につながっていくという実感が深まった。この経験のもと、2014年に築約140年の酒蔵「十八間蔵」を改修してはじまりの美術館が誕生した。 http://www.hajimari-ac.com
◎ポスター展示 詳細については、後日チラシ等で詳細告知
◎リベルテメンバーとめぐる展示ツアー 詳細については、後日チラシ等で詳細告知
PART 03 鳥居希さん
2019/10/12(土)「かう と うる をつくる」
【会場】 (株)バリューブックス 上田原倉庫
【時間】10:00~書庫ツアー(昼食12:00~)12:30~トーク
【スピーカー】
鳥居希(とりい・のぞみ) 株式会社バリューブックス取締役
【プロフィール】
長野県埴科郡坂城町出身。慶應義塾大学文学部 仏文学科卒業後、モルガン・スタンレーMUFG証券会社に15年間勤務。顧客・取引管理、リスクマネジメントに従事。2014年冬、長野県に拠点変更。2015年7月、株式会社バリューブックス入社。「日本および世界中の人々が自由に本を読み、学び、楽しむ環境を整える」というバリューブックスのミッションのもと、活動中。リベルテFC所属。
and more…
【株式会社バリューブックスとは】
「日本および世界中の人々が自由に本を読み、学び、楽しむ環境を整える」
バリューブックス は、上記のミッションのもとに活動する、オンラインの古書店。拠点となるのは、長野県上田市。 市内4か所にある倉庫には、およそ200万冊の在庫を抱えている。全国から毎日2万冊以上の本が届き、同じように、日々たくさんの本を新たな読者のもとへ送り出す。インターネットを活用して、たくさんの本を循環させている。その他にも、本による寄付「チャリボン」や移動式本屋「BOOK BUS」、本を寄贈する「BOOK GIFT Project」など、様々なプロジェクトに挑戦している。 https://www.valuebooks.jp
PART 04 住友文彦さん
2019/12/1(日)「美術館をつくる(仮題)」
【会場】犀の角
【時間】14:00〜17:00
【スピーカー】
住友文彦(すみとも・ふみひこ) アーツ前橋館長/東京藝術大学大学院 准教授
【プロフィール】
1971年生まれ。ICC/NTTインターコミュニケーションセンター、東京都現代美術館などに勤務し、「Possible Futures:アート&テクノロジー 過去と未来」展(ICC/東京/2005)、「川俣正[通路]」(東京都現代美術館/東京/2008)、ヨコハマ国際映像祭2009、メディアシティソウル2010(ソウル市美術館)、別府国際芸術祭「混浴温泉世界2012」などを企画。また、2006年にはオーストラリアでおこなわれた「Rapt!:20 comteporary artists from Japan」展、2007年には中国を巡回した「美麗新世界」展で、日本の現代美術を共同キュレーターとして海外へ紹介するほか、あいちトリエンナーレ2013のキュレーターもつとめる。おもな共著に「身体の贈与」(『表象のディスクール6 創造』、東京大学出版会、2000年)、『キュレーターになる!』(フィルムアート社、2009年)、”From the Postwar to the Postmodern, Art in Japan 1945-1989: Primary Documents”(Museum of Modern Art New York、2012)がある。NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT)の創立メンバー。
【アーツ前橋とは】
前橋の中心市街地に立地する公立美術館。百貨店だった建物をリノベーションして2013年にオープンし、かつての商業施設の面影を残す白いパンチングメタルの外壁が目印。活動コンセプトとして、創造的であること、みんなで共有すること、対話的であることを掲げ、近現代美術を中心に展覧会を開催や作品の収集をおこなう。また街のなかで行う作家の滞在制作や、福祉や教育分野の積極的に関わるアートプロジェクトなど多彩なプログラムを実施。1階には図書資料を閲覧できるアーカイヴ、カフェ、ショップは無料で開放され、誰でも利用することができる。2018年度地域創造大賞を受賞。 http://artsmaebashi.jp
協力・助成
【助成】日本財団
【協力】SLOW LABEL、社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館、株式会社バリューブックス
主催・お問い合わせ
【主催】特定非営利活動法人リベルテ